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  • 執筆者の写真行政書士朝永芳枝事務所

市販されている遺言書キットを使う

更新日:2020年10月1日

本屋さんや文房具店に行くと「エンディングノート」や「遺言書作成キット」などが売られています。 その他、雑貨店や葬儀社や保険のセミナーなどで無料で配られたり、雑誌の付録についていたり、と便利なものが沢山あるようです。


遺言書作成キット

文房具店で見かけたもので気になったのが、 『遺言書作成キット 相続13』 というもの。 日本法令さんから1冊1,700円程度で発売されています。 中を見てみると、下書きの用紙・清書用の用紙と封筒が入っています。更に、2020年の7月から新しく始まった「法務局の保管制度に使用できる申請用紙」も付いていました。 しかも、遺言の書式が利用できたり弁護士のセミナーがオンライン上で受けられる購入者特典もついています。 自筆遺言書をご自分で作成し、法務局で保管してもらう方にはコストも優れた良い商品のようです。


エンディングノート

エンディングノート、一時期ブームになりましたが、今は種類も豊富です。家計簿のように分厚くてびっしりと書き込むものから、薄くて質問形式で書けるものまで色々なものが揃っています。 遺言書までは書かないけれど内訳やメッセージは残しておきたいという方には取り入れやすいですね。


エンディングノートと遺言書

時々、聞かれるのが、 「エンディングノートと遺言書、両方作った方がいいの?」ということです。 聞いてこられる方は、エンディングノートは書いているけど、ちゃんと手続きに使うには遺言書作らないとダメなの?という意味で聞かれていらっしゃると思います。 私から申し上げるとすれば、「どちらも作ることが可能ならば、(優先して)遺言書を作っておいた方が良いです」ということでしょうか。 自筆遺言書は、要件(遺言者が全文、氏名、日付を自署押印)を満たしていれば有効なので、エンディングノートでも遺言書になり得ます。しかし、余計な言葉が書かれていたり、封がされていないので改ざんを疑われたりなど色々と問題が生じることもあるので、エンディングノートとは別に遺言書を別途作成しておいた方がより良いと言えます。


まずは書くことが大切

「遺言書」を書いてみたいと思ったら、作成キットを使ってみようか、それとも専門家に頼んだ方が良いのか悩みどころだと思います。 他人に内容を知られたくないけれども、中身が間違っていたら法的な効果が無いというし・・・と考えることもあるかもしれませんが、こんな便利なキットがあるのならば、チャレンジして作成してみた方が良いです。特に上記にご紹介したキットは、法律事務所さんが監修されているようですし、心強いですね。 正直に申しますと、やはり、言葉の選び方ひとつで法的な効果がなくなることもあるのが遺言書です。ですから、一番良いのは、遺言書を専門にしている方へ依頼するのが良いです。でも、朝笑顔で話した方が夕方に倒れられた・・・ということも実際にはあります。 いつも、思い立った時が一番良い時です。遺言内容が複雑でない場合など、遺言書作成キットなどを使用して、すぐに書いてみてください。 そして、どうしても、わからなくて不安な時は専門家などを頼ってみても良いと思います。

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